音楽制作会社はどのような観点から選ぶべき?具体的な選定ポイントについて解説!
近年、テレビ以外にも、動画や音声プラットホームの編集など、企業だけでなく個人も制作音楽を必要とする場面が増えてきています。今回は、制作音楽を依頼する方法の中でも、音楽制作会社を選んだ方へ、依頼するメリットや、制作の流れ、音楽制作会社の選び方についてご紹介します。
音楽制作を専門業者に依頼するメリット
音楽制作を専門業者に依頼するメリットは、依頼時のリスクが少ないことと、幅広いジャンルの音楽や要望に対応してもらえることです。
■依頼事のリスクが少ない
音楽制作の専門業者は、企業としての信用を維持する必要があるため、次のような点で、リスクが少ない傾向があります。まず、クラウドソーシングやSNSなどで、個人の音楽アーティストに依頼した場合に、ごくまれに連絡が取れなくなったりする場合があります。音楽制作の専門業者は、企業であるため、連絡が取れなくなることはありません。
また、個人の音楽アーティストに依頼した場合、依頼した人によって、完成時のクオリティや、制作音楽の方向性にブレが出る可能性があります。音楽制作の専門業者は、多くの音楽制作を行った経験があるため、ある程度安定したクオリティを提供することができます。
そのほか、受注金額や制作日数が明示されている場合が多く、予算内での依頼がしやすいです。こうしたことから、音楽制作を専門業者に依頼することは、音楽制作を依頼するうえで、もっともリスクが少ない方法ということができるでしょう。
■幅広いジャンルの音楽や要望に対応してもらえる
音楽制作の専門業者には、多くの音楽アーティストが所属しており、幅広いジャンルの音楽や要望に対応することが可能です。一方、個人の音楽アーティストに依頼した場合、そのアーティストが得意とするジャンルが限定されるため、あらかじめポートフォリオなどで、依頼するアーティストを厳選する必要があります。
また、音楽制作の専門業者は、編曲だけでなく、作詞や作曲、歌の挿入など音楽制作に関連したほかの作業の要望も依頼できる会社があります。個人の音楽アーティストでは、一人でやっている場合もあるため、こうした要望にすべて応えるのは難しいといえるでしょう。
音楽制作を専門業者に依頼した際の作業の流れ
音楽制作を専門業者に依頼した際の流れは以下の通りです。
1.打ち合わせと見積もり
まず、最初に曲のイメージや納品日の打ち合わせをし、その内容をもとに、料金の見積もりをします。打ち合わせ方法は、実際に会って相談するほか、電話、メールなど、さまざまな方法で打ち合わせをすることができます。
2.発注
見積もりをみて、制作にかかる費用や、納品日、音楽制作をする際の作業内容を確認し、問題がないようなら発注をします。
3.音楽制作
作曲や編曲、作詞のほか、実際に音楽を制作する中で、ミックスダウンという作業やマスタリングという作業を行います。ミックスダウンとは簡単にいうと各楽器や歌声の音量やテンポの調整などをすることで、音楽がよりよく聞こえるように調整する作業をいいます。
また、マスタリングは例えばCDといった最終的に書き出すメディアでよりよく音楽が聞こえるように、音量や音質、音圧などを調整する作業をいいます。
4.デモ音源の視聴と修正依頼
音楽制作の専門業者からデモ音源をもらい視聴します。視聴をしてみて、修正や改善要望があった場合は、音楽制作の専門業者に修正などを依頼します。
5.修正・改善
依頼者の修正依頼や改善要望をもとに制作音楽を修正・改善します。
6.納品と支払い
完成したところで、CDや音楽ファイルなどで、依頼者に納品します。納品されたところで、支払いをします。
音楽制作会社はどのような観点から選ぶべき?
よりイメージに近い音楽制作を依頼するためには、以下のような観点から音楽制作会社を選ぶとよいでしょう。
■音楽制作のどの工程まで依頼するか
音楽制作の工程は、作曲のみならず、作詞や歌の挿入など多岐に渡ります。制作依頼したい音楽が、作曲のみでよいのか、プロのボーカリストによる歌を入れたいのかといった内容によって、音楽制作を依頼できる音楽制作会社が絞られます。
■依頼したい音楽のジャンル
音楽制作会社は、各企業によって、得意な音楽のジャンルがあります。音楽のジャンルとはどんなものかというと、例えば、CM音楽、BGM、舞台音楽など、曲の用途に関するジャンルのことです。
また、音楽制作会社の制作ジャンルが、依頼したい音楽と同じジャンルかどうかも重要です。せっかく音楽制作を依頼したいのに、希望のジャンルを取り扱っていないとなるとその音楽制作会社に依頼ができません。
■納期
制作したい音楽が、希望の納期に納品されるかを確認します。特に急ぎの場合には、即日対応をしている音楽制作会社があるので、確認してみるとよいでしょう。
■ポートフォリオの確認
ほとんどの音楽制作会社では、実際のサンプル音源をポートフォリオとして掲載しています。制作したい音楽のイメージと異なる場合があるので、必ず確認して制作したい音楽のイメージに合った音楽制作会社を選びましょう。
■後日の修正や編曲対応があるかどうか
実際に聞いてみてイメージと違った場合、音楽制作会社によっては、一定期間内に修正可能な場合があります。そういった制度があると、よりイメージに近い音楽が制作できるでしょう。
また、制作した音楽が、後に編曲を必要とした場合に、編曲に対応しているかも重要です。特に同じ種類の動画やCMなどを作成する際に、編曲して音楽を再利用することもあるので、将来的な観点から編曲対応ができる音楽制作会社を選んだほうがいいといえるでしょう。
■著作権の有無
制作を依頼した音楽の著作権が、依頼者に付与されるか確認しましょう。著作権には、演奏権という権利もあり、CDなどで音楽を流す際にも適用されるので、著作権の確認は重要です。
近年、テレビCMや店舗のBGMだけでなく、動画やSNSなど発信手段が増えることで、制作音楽の重要性が高まっています。より視聴者の印象に残るような音楽を使用するためにも、今回ご紹介した点に留意して、プロの音楽制作会社に依頼してみるのもよいでしょう。