音楽制作において欠かせない?「ミックス」の作業って何をするの?
ボーカル、コーラス、ギター、ベース、ドラム、シンセサイザーなどの音を上手に調整していく作業がミックスです。ミックスは、ミキシング、ミックスダウン、トラックダウンともよばれています。曲がよくもなり悪くもなるミックスの作業について見ていきましょう。興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
ミックスって何のためにするの?
ボーカル、コーラス、ギター、ベース、ドラム、シンセサイザーなどの音を上手に調整していく作業です。
ミックスとは
ミキシング、ミックスダウン、トラックダウンともよばれています。ミックスとは、録音された音のバランスを調整する作業です。ボーカルや楽器の音のバランスを調整することで、曲のクオリティが上がります。
ミックスの例
CDの音源はミックスの例としてよく用いられます。ボーカル、コーラス、ギター、ベース、ドラム、シンセサイザーなどの音がちょうどよいボリュームで耳に入ってきます。
収録は別々に行われていますが、それらを1つにバランスよくまとめ上げているのが分かります。
ミックスの重要性
曲の質を高めるためにミックス作業は欠かせません。曲を合体させるだけではなく、曲のコンセプトに基づいて作業していくので、ミックス作業を行う人の感性、技量、経験などが大きく影響を与えます。
ミックス作業の流れとは
音量の調整、音色の調整、定位の調整があります。状況により編集が入ります。
各トラックの音量を適正に調整する
まずは、音量のバランスをとる作業を行います。どの音量を大きくするのか、どの音量を小さくするのかと考察するところから作業が始まります。
どの音量も同じ大きさであった場合はインパクトに欠けて曲が単調になってしまいます。だからといって音量の変化が激しいと、音楽を楽しむことができず疲れてしまいます。
どの場面でどのような音量を演出するのかが腕の見せ所です。曲のコンセプトを大切にしながら作業を進めていきます。この際、コンプレッサーやリミッターなどを使用します。
各トラックの音色を調整する
次に、音色を作っていきます。イコライザーなどを使用して周波数のバランスを変化させます。
この際、不要な音をカットし、音の歪みや響きを付け加えるなどして曲のイメージに近づけていきます。
各トラックのバランスを整え、定位を調整する
そして、音の左右のバランスを整えていきます。楽器と音量のバランスを保っていく作業です。
あえて楽器同士を分離することもあります。また、音量が左右のどちらかに傾かないようにします。
編集が入る場合がある
さらに、ノイズの除去、ピッチの調整、タイミングの調整の作業を行うことがあります。こちらの編集を行うことで、さらに曲のクオリティが上がりますが、労力と時間を費やす作業になります。
曲はボーカルをメインに編集していく作業なので、ボーカルのノイズが入らないように作業するのが効率的に作業するためのポイントです。
DAW
こちらは多くの場面で使用されている機材です。ミックス、作曲、編曲、マスタリングでも使用できるので用途が多岐にわたります。
プラグイン・エフェクト
こちらは、音にエフェクトをかけていくものでDAWの内部に追加します、コンプレッサー、リミッター、リバープ、コーラス、ディレイ、イコライザー、ディストーション、マキシマイザーなどがあります。
コンプレッサーは、音量のばらつきを整える効果があります。リミッターは、ある一定の音量から音が大きくなるのを防ぐ効果があります。
リバーブは、残響を追加する効果があります。コーラスは、変調した音を重ねることで音の広がりを生む効果があります。ディレイは、こだまのように音を繰り返す効果があります。
イコライザーは、特定の周波数を変化させる効果があります。ディストーションは、音の歪みを加える効果があります。マキシマイザーは、音圧レベルを稼ぐ効果があります。
ミックスをプロに依頼した場合の料金相場
料金相場を知ることで、依頼するときに役立ちます。できれば立ち会いを希望しましょう。
ミックスの料金相場
およそ2~3万円となります。ただし、トラック数。ピッチ修正、曲の長さによって料金は変動します。
立ち会い料金
自分がミックス作業に立ち会うことができます。そのときに発生する料金が立ち会い料金です。こちらは1時間5,000円程度が相場となっています。立ち会うことのメリットは、曲の指示を出してからすぐに修正してもらえることです。
自分が納得できる曲をエンジニアと一緒に作ることができます。立ち会わずにエンジニアに作業を依頼した場合、修正箇所があればリテイクを依頼する手間がかかります。
また、そのための料金が発生する場合があるので、可能であれば立ち会いを希望してみましょう。
まとめ
ミックスについて知識を蓄えておくと、音楽を聴いたときに感じることがこれまでとは変化するでしょう。アマチュアでミックス作業を行っている人もいますが、プロに依頼するほうがクオリティは上がります。
知識、技量、経験、機材が異なるからです。依頼したいと考えている人は、レコーディング会社のホームページなどを参考にして料金を確認してみましょう。