音楽制作を外注依頼するメリット・デメリットについて解説!

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/10


ゲーム音楽やYouTubeなどの配信動画のBGM、歌の制作、編曲やアレンジ、カラオケ音源、会社や商品のイメージソングなど、さまざまなシーンで使用される音楽の制作は昨今では欠かせないものになりつつあります。本記事では音楽制作を外注依頼するメリットとデメリット、そして外注依頼する際に意識するべきポイントなどを解説します。

音楽制作を外注依頼するメリット

音源の制作を素人が始めると長い時間と労力がかかります。そういった時こそプロのクリエイターに音楽を外注するのがよいでしょう。専門の機会や音楽ソフトを使いこなせる外注先の音楽クリエイターは経験が豊富であり、経験豊富なプロの音楽クリエイターに任せることでクオリティの高い音楽の制作が期待できるからです。

WEB経由、あるいはクラウドソーシングサービスを活用して作曲を依頼する方法もあります。料金や納期は個人との交渉によって決まることが多く、比較的廉価で発注が可能なケースもあります。クラウドソーシングサービスは、どのくらいの人数が作曲・編曲者として在籍しているのかといったことや、個人のスキルなどを依頼前に確認できますが、利用料金や発注方法などはサービスによって異なります。もしも地方の企業などであれば、同郷で頑張っている地元ミュージシャンとのコラボもよいでしょう。ただし、目的にあった楽曲を作れるかどうかを事前に入念にチェックする必要があります。

そして広告代理店などを通して企業へ発注した場合、最初は具体的なイメージがない場合でも、相手側のプロのディレクターとヒアリングを重ねていけば、各楽器のスペシャリストたちがハイクオリティな音楽を作り上げてくれます。

このように自分で音源を作成するよりも時間コストを大きく削減できるのが、外注依頼の大きなメリットといえます。

音楽制作を外注依頼するデメリット

デメリットとしては2点が考えられます。「トラブルによって音源を公開できなくなること」「期待通りの納品物を得られないこと」です。音楽は言語で説明できない要素が大きく、外注先にイメージを詳細に伝えることがうまくいかなかった場合、期待通りの納品物を得られない可能性があります。

音楽制作を外注依頼する際に意識するべきポイント

音楽制作を外注する上でもっとも大切なことは、音源の使用用途とイメージを可能な限り具体的に制作側に伝えることです。今までに制作した楽曲を公開している作編曲家も多く、まずはそれらの楽曲を聞いて、その作曲家の方向性を把握しましょう。外注先によってジャンルごとの得意・不得意があるため、まずはデモ音源を視聴し、自分が期待する音楽に沿っているかを確認しましょう。

そして複数の見積もりを取って自分に最適な外注先を見つけるのが重要です。自分の予算やイメージする音楽をよく検討し、それに沿った外注先に見積もりを依頼しましょう。その際には以下に記載した事項をまとめて外注先へ送りましょう。

曲の目的

どんな用途で使う曲なのかを明記しましょう。たとえば、「販促・PR動画で使うオリジナル楽曲またはBGMの制作をお願いしたい」などになります。

制作の想定予算

作詞料・作曲料・編曲料・録音料・生演奏で音楽家に歌唱・演奏して貰う場合は演奏料などになります。メディアに合わせて楽曲を整える作業にかかるミックス料、場合によっては著作権譲渡料なども追加されます。すべてをまとめて見積もる場合もあります。個人の作曲家で5~20万円、作曲会社で10~100万円、クラウドソーシングで3万円からがおおよその料金相場になります。

納期

完成楽曲がいつまでに必要かを明記しましょう。

曲の長さ

使用メディア次第で異なり、楽曲の長さにより制作料金も変動します。4~5分程度で制作してほしい、30秒ぴったりで制作してほしい、など場合によってさまざまです。長い曲であるほど高額になる場合がほとんどです。

著作権の取り扱い

著作権譲渡の希望があるか、二次使用の有無などをしっかりと確認しましょう。

使用媒体

楽曲をどの媒体で使用するのかを明記しましょう。TVCM、イベント、CD発売、SNSなどがあります。

楽曲イメージ

イメージしている曲があれば参考URLを添付するのが望ましいでしょう。

そのほかの要望

使ってほしい楽器、楽譜起こしの要望などがあれば明記しましょう。そして依頼側・外注先側の双方が合意した場合は、業務委託契約を結び、契約書の作成へと移ります。契約書に不安がある場合は弁理士に相談しましょう。制作楽曲のラフは必ずもらい、方向性をすり合わせます。歌手・演奏家の生録音などが必要な場合、録音後の変更は困難です。修正料金が追加でかかることもあります。可能な限り修正のないよう、完成するまでに何度もすり合わせをすることを怠らないようにしましょう。

さらに「著作権の有無」「二次利用は可能か」などといった細かい点をあらかじめ明確にしておくことが重要です。外注先と合意していない方法で音源を公開してしまうと、楽曲の使用に制限がかかる場合があるからです。外注先との密なコミュニケーションを取り、楽曲の使用承諾申請なども先方としっかりと相談しましょう。

まとめ

制作した音楽はもちろん、サウンドロゴやジングルなどは番組やサービスの顔そのものです。イメージする楽曲や聴かせたい顧客のことを綿密にヒアリングしながら、しっかりとイメージをすりあわせていき、外注先としっかりコミュニケーションをとりながら、目的に応じた音楽を作り上げていきしょう。

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