音楽制作の外注依頼にかかる費用相場をチェック!
音楽制作の外注依頼は、個人の作曲家や音楽制作会社へ依頼をかけるのが一般的です。音楽制作は、これらの制作依頼先、依頼する曲の構成や演奏時間、使用する用途やターゲット、完成までの日数などにより費用が大きく変動します。今回は音楽制作を依頼できる主な外注先や、依頼する場合にかかる費用の相場などを解説します。
音楽制作の外注依頼にかかる費用を決める要素
音楽制作においてはまず、どういう目標を達成したいのか、何をしたいのか、どういった用途で使用し、目指している場所はどこなのかがもっとも重要なポイントになります。それには、
・まずはアマチュア制作で楽曲を形にしたい
・ほかのプロ作品と渡り合うためにプロに制作してもらいたい
・好きなアーティストと同じ事をしたい
・YouTubeなどで人気を得るため音楽を使用したい
・企画の宣伝のためのテーマソングを制作したい
・DTMのスキルアップのためプロの制作方法を研究したい
などが考えられます。
外注依頼であればその相手の作曲家や会社が、こちらが意図する楽曲を制作できるかどうかを判断する必要があります。発注時に外注先と具体的なイメージを共有できるようにしておきましょう。さらには作曲した曲を実際に演奏して音源を作成する場合、スタジオや機材の使用料、歌唱者や演奏者の報酬などが上乗せされることもあります。
音楽制作の外注依頼にかかる費用相場
音楽制作の外注先は、個人の作曲家やフリーランス、音楽制作・音響専門会社、クラウドソーシング、レコード会社などさまざまです。そして作曲・編曲・ミキシングなど、何をどれだけ頼むかによっても大きく変動します。
個人の作曲家・フリーランスの場合
5万円から20万円程度です。制作実績や料金などは個人によって大きく異なります。簡単なBGMなどであれば更に安価に依頼できるケースもあります。価格重視の非商用向け楽曲に向いているといえるでしょう。ただし有名な作曲家に依頼する場合は1曲あたり100万円以上になる場合もあります。SNS経由で依頼を直接アプローチすることもできます。その際は依頼相手のプロフィールなどを調査し、トラブルの原因にならないよう礼儀を正して臨みましょう。
音楽制作・音響専門会社の場合
10万円から100万円程度になります。専門的な機材や録音設備、専属のミュージシャンなどを多く抱えた会社に依頼すればクオリティは高くなりますが、その分予算も上がります。品質と予算のバランスがよく、プロからアマチュアまで、多種多様な業界からのあらゆる商用音楽のニーズに応えてくれます。依頼前に予算・曲の構成・完成度・納期などを提示し、見積もりを出して貰いましょう。
クラウドソーシングサービス
3万円程度から発注することが可能です。主にパソコン1台のみでの制作環境のアマチュア作曲家が大部分を占めています。こういったアマチュアの制作者の数は非常に多く、クラウドソーシングサービスではさまざまな条件で制作者を絞り込み、比較検討しながら条件に合う人材をスムーズに探せます。利用料金や発注方法は利用するサービスによって異なっているため、事前に確認しておきましょう。問い合わせの敷居の低さや安さと引き換えに曲の品質や対応の質が下がってしまう場合もあります。無料動画のBGM、安さ重視の非商用案件の音楽などに向いています。
レコード会社
50万円から100万円を超える場合があります。予算が大きいためほとんどの場合は法人での取引です。主に企業でのプロジェクト、テレビやCMなどでの使用、モデルやタレントの起用がある場合にならいます。制作するのはプロのクリエイターのみとなり、プロの業務機器を使用したハイクオリティな商用品質になります。広告や放送媒体へのアプローチや音楽業界や芸能界へのネットワークがあるのが強みといえるでしょう。
音楽制作の依頼先を費用だけで決めるのはNG
音楽制作に関しては「安ければよい」とはいえない点にまず注意しましょう。予算を縮小しすぎてしまい、思ったほどの成果が出ず、制作計画や目的そのものが頓挫してしまうことも多々あります。収益を目指して予算を組むか、自分が許容できる趣味の範囲内での予算を組むか、場合と目的によってかける金額が異なってきます。音楽制作は「投資」でもあるのです。フリーランスで楽曲制作を受注する人の場合、クオリティや価格などはさまざまです。
いい加減な契約内容になってしまった場合、著作権の問題などのトラブルが起きてしまう場合もあります。過去の経歴や作品を必ず参考にしましょう。楽曲の品質や安心感、確実性や責任の所在などにこだわる人は、既に実績のある広告代理店や楽曲制作会社やスタジオに依頼したほうが、費用はよりかかるものの更に堅実といえます。
まとめ
音楽制作にはさまざまなスタイルがあります。そしてフリーランス・制作会社を問わずどんな機材や設備を使っているのか、制作スタッフのレベルはどれくらいかなどで、かかる費用は異なってきます。外注先によって得意な楽曲のジャンルも異なってきます。こちらも過去に制作した作品を必ずチェックし、自分がイメージする楽曲に近い曲を多く作っている外注先を、制作予算や内容・目的に合わせて選んでいきましょう。